[ガク④]THANK YOU 野球肩


六本木ブルースという、

イカした名前の草野球チームに入っている。

http://www.roppongiblues.com/


ブルースはよく練習をし、よく試合をする。


米村浩さん(通称:米さん)という

博報堂のECD(エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター。カッコいい)で

野球が大好きな方が監督をしている、ナイスなチームだ。


僕はそこでキャッチャーをやらせてもらっている。



昨日、新宿区大会4部リーグの準決勝があり

延長までもつれ込み、惜しくも4対3で負けた。

いいところで打てず、悔しい思いをした。


悔しいことは悔しい。


ただ、僕にとって、この試合は別の意味で

とても重要な、意味のある試合だった。



僕は大学4年の時から、肩を壊していた。

通称、野球肩と言われるやつだ。


痛くて全然ボールが投げれない。


高校時代、余裕で100メートルぐらいは

投げれたのに、もう塁間もいっぱいいっぱい。


野球人にとって、投げれないのは辛い。

サッカーをやっている人が、ボールを蹴れないのと同じくらい辛い。


幸い野球は投げれなくても、

打てれば・走れれば何とかなるっちゃなる。


しかし、攻め・守りのうち、

半分を占める守りができないのは

チームへの貢献度も半分なわけで。

そんな状態でやる野球は全然楽しくない。


確かに、毎回激痛が走る身体的な痛みも辛いが

満足に野球ができないメンタル的な痛みの方が強かった。

こんなんなら野球はしなくていいや、と思っていた。

どうしても自分のダメさを痛感するから。




とまぁ大学卒業以来、

5年間そんな状態が続いていたのだけど、

ブルースというチームに出会い、50歳になっても

白球を追っているチームメイトを見てから、

もう一度野球と向き合うことにした。




肩を治すために見てもらったのは、

高校時代の同級生、青木。


青木のいる神奈川の大磯まで電車で1時間半かけて通い、

色々と検査やトレーニング方法を教えてもらった。


幸い骨に異常はなく、トレーニングで治るということだった。

青木は的確に、わかりやすく丁寧に見てくれた。


正直、5年間ずっと肩が治らなかったので

半信半疑ではあったがトレーニングを続けた。





夏場はブルースにもあまり行けなかったが、

秋に入り久々に試合に出た際、変化があった。


肩が痛くない・・・?


あれ?おかしいな


あれ・・いたく・・ない??


!?



これは言葉では伝わりづらいが、

本当に奇跡だと思った。




それまで5年間、全く治らなかった肩が

痛くないのだ。この衝撃たるや。


それまで「野球=痛み=自分のダメさを痛感=けど、チームプレーだから無理する」

といった負のスパイラルだったにも関わらず、それが無くなったのだ。


これは本当に奇跡だと思った。

すぐに青木に御礼をした。


青木は高校時代から級長とかやってたけど、

マジでやっぱりデキるやつだと思った。





なので、昨日の試合、


負けはしたが、


なんていうか希望に溢れていた。


光しか見えなかった。


来年は、もう全開でいける。



大げさだが、それだけで

人生が明るくなった。


何か嫌なことがあっても、

この肩が治ったことを思い出すと

全然余裕になった。


本当に有難い。

青木にはとても感謝している。


今度は治った肩を強化して、

昔のようにビュンと良い球が

投げられるようになりたい。





野球肩はなりたくてなったわけじゃないけど、

その治す過程や治った後の感動を考えると、

その野球肩にも感謝てことなんだろうか。


ありがとう野球肩。そして、さようなら。




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コメント: 1
  • #1

    @right (土曜日, 09 6月 2018 17:59)

    はじめまして
    今しがた記事を読んで、ものすごく羨ましかったです

    私も高校まで本格的に野球をやっていましたが、二十歳で肩を壊して、それ以来塁間でも厳しいです
    治したいですが、なかなかそうもいかず、今の野球チームでもキャッチャーですが、セカンドまでワンバウンドでやっとです

    高校の時は、ピアザに憧れ片膝着いてノーステップで投げれたくらいなのに、悔しくて……………
    よければ、どうやって治ったのかお聞きしたいと思いました
    いきなりなのにすいません